医者が教えない精神科のこと |メンタルクリニックDr's INFO | 精神科・心療内科

医者が教えてくれない精神科のことを医師がわかりやすく解説

光トポグラフィー検査

このコンテンツは医学論文データベース「PubMedパブメド」とわたくし医師個人の経験をもとに、正しい情報をわかりやすく解説することをモットーにしています。

光トポグラフィー検査とは? 精神科診療を見える化

精神科、心療内科を受診したことがある方は、問診のみで薬がでることが多いことはご存知だと思います。

「混み合っていて時間のない内科のクリニックでも聴診くらいはしてくれるのに・・・。」

これは決して手を抜いているわけではありません。

問診は診察の基本であり、精神科や心療内科ではこれが聴診と同じだと思います。逆に客観的な指標になるものは研究ベースのものしかないのです。(心理テストはありますが、それだけで判断されても納得できないでしょう。)

実際に客観的にこうだと自分を納得させてくれるツールがないと不安になってしまうのも仕方ないと思います。内科なら採血やレントゲンがありますので。

その精神科・心療内科の診療に客観的指標として、とりいれることができたのが光トポグラフィー検査なのです。

光トポグラフィーを受けるとどんなメリットが?

まず、今の状態がわかります。

受診したときに、先生に症状を説明してそれだけで「うつ病」とか「双極性障害」と言われているため患者側からしたら本当に病状が伝わっているのか心配になるでしょうし、ましてや飲んでいる薬が効かなかったり、副作用のほうが目立っていたら本当に不安になってしまうと思います。

そしてほかのクリニックにかかって今度は最初と違う病名が言われようものなら大変です。そこに客観性の指標をいれることができたら診断のばらつきは出にくいでしょうし、何よりも自分が一番納得できます。納得して治療をすることは何よりも最も大事なことと思います。

光トポグラフィー検査で何をみている? 安全? 副作用は?

光トポグラフィーの検査方法は、近赤外線の光を使って、頭皮や頭蓋骨を透過させ脳の血流の変化をとらえることによります。

検査時間はおよそ10~15分です。近赤外線を出したり、反射光をとらえるチャンネルのたくさんついた帽子をかぶって椅子に座って行います。

具体的には安静時(「あ、い、う、え、お」と連続でいってもらっているとき)と、課題をやってもらった時(言葉の連想や後出しじゃんけんで負ける手を出す)と、そして安静に戻った時の血流の変化の仕方、タイミングをみるのです。

「うつ病のパターン」、「双極性障害のパターン」、「統合失調症のパターン」と便宜上分けることができます。結果の判読には心電図のように個人差が多いので、経験によりある程度結果を読みこなす医師の能力が必要になります。

光を使った検査ですので、特に安全面において問題はありませんし、副作用もありません。検査指示に従えれば年齢の制限もありません。

光トポグラフィー検査を受けることのできる医療機関

2014年から光トポグラフィー検査は健康保険適用となりましたが、その審査基準は厳しくほとんど外来診療を主とするクリニックでは自費扱いとなります。大学病院クラスの病院でしか光トポグラフィー検査は保険適用になりません。

費用は保険適用で4000円程度ですが、現状では入院検査を行っている医療機関が多いため入院検査まで待機時間を要したり、入院費用を考慮すると自費で約13000円ほどかかりますがメリットデメリットは相殺されそうです。

 

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